日本皮膚科学会雑誌
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自己免疫性水疱症におけるImmune complexの研究
宮川 幸子祝 美智子坂本 邦樹
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1981 年 91 巻 2 号 p. 101-

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抄録

自己免疫性水疱症患者の血清についてポリエチレングリコール法(以下PEG-test)および Clq・binding test により血中 Immune complex の定量を行なった.その結果,① 天疱唐症例ではPEG・testによる測定で7/12症例に正常人と比較して有意差のある Immunecomplex の増加が認められ, Clq-binding test でも3/9症例に陽性所見を得た. PEG-testとClq-binding test を同時に施行した検体についての陽性所見は必ずしも一致しなかった.経時的にPEG-testにより Immunecomplex の定量を行なった症例では Immune complex の量は未治療時に高値を示すものが多く,ステロイド内服に反応して減少すること,および皮疹再燃に先行して増量することが示された.天疱瘡抗体価との明らかな相関は認められなかった.② 水疱性類天疱瘡ではPEGtest で1/18症例に Clq-binding test で1/8症例に陽性所見を得た.妊娠性疱疹3例については前者は正常値,後者は1/3症例にのみ陽性所見が得られた

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© 1981 日本皮膚科学会
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