日本皮膚科学会雑誌
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高力価の抗RNP抗体保有患者の表皮核にみられる免疫グロブリンの沈着機序について
岩月 啓氏田上 八朗今泉 俊資宜野座 真澄山田 瑞穂
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1982 年 92 巻 4 号 p. 515-

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抄録
RNase 感受性抗 ENA 抗体(抗 RNP 抗体)を高力価に持つ患者の表皮核に認められる speckled 型抗核抗体の沈着機序について,実験的にこの現象をモルモット皮膚で再現することにより検討した.高力価の抗 RNP 抗体を含む血清をモルモット皮膚へ注射して得た生検組織の表皮核に抗核抗体の沈着が認められた.この反応は血清注射後直も(1分以内)に行なった生検組織にもみられ,24ないし48時間後までみられた.表皮核の蛍光パターンには時間による変動はなく,表皮細胞膜や細胞質には蛍光は認められず,抗 RNP 抗体が細胞膜を透過する過程はみられなかった.また, 100倍以上に稀釈した血清では,この現象は認められず,抗体価に依存した反応であると考えられた.以上より,表皮核にみられる speckled 型抗核抗体の沈着は,切片作成時の in vitro の現象である可能性が示唆される.
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© 1982 日本皮膚科学会
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