日本皮膚科学会雑誌
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Nodular Hidradenoma の1例とそのFreeze-Fracture電顕像
清島 真理子北島 康雄森 俊二
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1982 年 92 巻 5 号 p. 575-

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抄録
29歳女性の左鼻孔上部に生じた nodular hidradenoma の1例を報告した.碗豆大の腫瘤で淡紅色を呈し,表面平滑であった.組織学的に真皮上層から下層にわたり,周囲とは明瞭に境された腫瘍塊が認められ,一部は充実性の胞巣をなすが,多くの部分では大小の管腔を形成していた.充実性の部分では,腫瘍細胞は比較的小型で好酸性に染まり,核は類円形で異型性はない.また,管腔壁は多くの部分で2層よりなり,内層は小型立方形でエオジソ好性の細胞であり,外層はより大型で円柱状,エオジン淡染性の細胞であった.本例について,freeze-fracture 電顕による観察を行ない,(1)本腫瘍を構成する細胞中に細胞内性の管腔形成は見られず,細胞外性の管腔形成が見られる.(2)となりあった細胞と接する細胞膜部に,よく発達した tight junction および desmosomeが多数みられ,不規則な形を呈している. (3) gap junction は少数ながら見られる.という所見を得た. これらの所見から,本腫瘍の origin として,真皮内エクリン汗管と考え,また,分化の程度から,森岡一三島の分類における eccrine ductoadenoma にほぼ一致するものと考えた.
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© 1982 日本皮膚科学会
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