強皮症における皮膚硬化度を in vivo で客観的に評価する目的で,トランスデューサーを用いた皮膚硬化度測定器を作成した.本装置の原理は,2枚の相対する金属板を1cm の間隔で皮膚に接着,固定し,その間の距離を一定の間隔で開いてゆき,各点における張力と皮膚伸展率を測定し,この両者の関係について曲線を描かせるものである.今回は,この装置の概要について説明をする他,臨床的に硬化度の異なる正常ならびに強皮症の皮膚で硬化度曲線を描き,その差を客観的に評価出来ることを示した.今後,本装置の利用により強皮症の重症度,範囲測定,治療効果の判定などが可能になるものと思われる