日本皮膚科学会雑誌
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膿皮症,とくに伝染性膿痂疹より分離された黄色ブドウ球菌のコアグラーゼ型およびファージ型について
浦上 紘三
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1983 年 93 巻 6 号 p. 613-

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抄録
伝染性膿痂疹,櫛などの膿皮症,湿疹皮膚炎を中心とした膿皮症以外の諸種皮膚疾患,および喀痰,咽頭,扁桃などの体内病巣より黄色ブドウ球菌を分離した.これら黄色ブドウ球菌につき疾患群別にコアダラーゼ型別とファージ型別の様相を観察し,さらにコアグラーゼ型とファージ型の相関々係についても検討をおこなった.伝染性膿痂疹ではファージ II 群71型,コアグラーゼ V 型の黄色ブドウ球菌が多かったがファージ I- 雑群で80/81型もかなりの検出率を示しコアグラーゼ型では I 型が多かった.また湿疹皮膚炎群ではファージ III 群が多かったがコアグラーゼ型では特に優位をしめる型はみられなかった.体内病巣からの黄色ブドウ球菌ではファージ型,コアグラーゼ型ともに特に優位を示すものはみられなかった.また伝染性膿痂疹,dvを中心として分離ブドウ球菌の薬物感受性試験を検討した.さらにコアグラーゼ型とファージ型の薬剤感受性の関係についても考察を加え,コアグラーゼ I 型に V 型よりも感受性が一般に優れていることを認めた.
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© 1983 日本皮膚科学会
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