日本皮膚科学会雑誌
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腫瘍細胞中に格子様構造を認め自然消退を示したCTCL(TH/Ⅰ)
前田 和男, 川村 正昭, 三浦 俊祐, 神保 孝一, 高見 剛
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1985 年 95 巻 5 号 p. 561-

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抄録
75歳,男性.初診約3ヵ月前より右下腿に小指頭大の瘙痒を伴わない浸潤性紅斑が出現し,徐々に全身に拡大した.皮膚浸潤細胞には,組織球系細胞の混在をみたが,LSG分類にてdiffuse lymphoma pleomorphic typeで,腫瘍細胞表面形質は,Leu 1陽性,Leu 2陰性,Leu 3陽性,Ia陽性のhelper/inducer typeのlymphomaであった.組織像,腫瘍細胞の形態は,mycosis fungoides,Sezary syndromeとは異なっており,又,腫瘍細胞中に格子状結晶様構造物を認めた.末梢血の単クローン抗体を用いた検索では,pan T cell,pan-mature T cellの減少,Leu 7陽性細胞の異常高値を示した.経過観察中,腫瘍の大多数は色素沈着を残して消退した.又,左頬部に有棘細胞癌の発生をみた.
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© 1985 日本皮膚科学会
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