日本皮膚科学会雑誌
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実験的表皮肥厚におけるLangerhans細胞の変化
森 理蜂須賀 裕志野村 洋文坂本 文野笹井 陽一郎
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1985 年 95 巻 7 号 p. 765-

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抄録

表皮肥厚とLangerhans細胞との関係を知るために,実験的に肥厚させたモルモット表皮におけるLangerhans細胞について検索した.表皮肥厚は,Retinoidの内服あるいは外用,N-Hexadecanの外用,およびN-Hexadecan外用後のRetinoid内服によりおこなった.Langerhans細胞の検索は,EDTA処理により]R離した表皮についてATPase染色およびIa染色によりおこなった.その結果,表皮肥厚時には一過性にLangerhans細胞数の減少を認め,表皮肥厚が改善されるにつれてLangerhans細胞数も回復した.したがって表皮肥厚とLangerhans細胞との間に何らかの関係が存在することが示唆された.

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© 1985 日本皮膚科学会
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