抄録
表皮のDNA合成の素材となるdeoxynucleoside triphosphate(dNTP)の由来を明らかにするために,deoxynucleoside monophosphate(dNMP),deoxynucleoside diphosphate(dNDP)kinase活性をそれぞれモルモット表皮についてピルビン酸キナーゼー乳酸脱水素酵素複合系の反応を利用して測定した.これらの諸酵素はn-hexadecane塗布による増殖表皮において活性の上昇があり,既報のsalvage酵素系と共にdNDP→dNTP→DNA→dNMP→dNDPのrecycling systemのkinase系の酵素活性の上昇が認められた.これに対してribosyl型nucleotideを気質とするkinaseの活性には上昇が認められなかった.