日本皮膚科学会雑誌
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冬虫夏草抽出液のマウスの毛再生に及ぼす影響について
小倉 享一諏訪 芳秀田中 隆治吉栖 肇小川 秀興
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1986 年 96 巻 3 号 p. 195-

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抄録
冬虫夏草のエタノール抽出液は,背部を剃毛したC3Hマウスの毛再生(毛母細胞の休止期から成長期への変換)を促進し,その促進効果は抽出物の濃度に依存した.毛再生促進効果は3gの冬虫夏草を400mlの75%のエタノール溶液で抽出した液(抽出原液)の100倍希釈液においても認められた.また,上記C3Hマウスの系を用いて冬虫夏草抽出液と従来,毛再生に若干の効ありとして用いられている諸成分を混合せる溶液二種類との比較試験を行なったところ,抽出液に認められた毛再生促進効果は,二種類の混合液には認められなかった.
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© 1986 日本皮膚科学会
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