抄録
尋常性白斑患者血清中に培養melanocyte,培養pigmented melanoma cellに対する抗体を証明する試みは既にいくつか報告されている.今回我々は,在来の報告者と異なる方法,即ち125I-labeled protein A of staphylococcus aureus(SpA)antibody binding assay法を用いて2種類のヒト由来培養pigmented melanoma cell(KHM-1/4,HMY-1)に対する尋常性白斑患者血清中の抗体の有無を検索した.その結果,尋常性白斑患者血清中には,正常人に比較しKHM-1/4に対する抗体が有意に多く存在することを窺わしめた.