抄録
Conradi症候群の1例を報告した.症例は9歳女,家系内に同症を認めない.出生時よりほぼ全身に痂皮様皮疹,四肢短縮,X線検査にて骨端軟骨,肋軟骨に斑状石灰化像を認めたという.昭和57年12月初診時,ほぼ全身に魚鱗癬様皮疹および流線状配列を示す萎縮性局面を認める.低身長,四肢の短縮および左右差,脊柱の後側弯,右第3中手骨の短縮,右眼先天性白内障,頭頂部の瘢痕性脱毛を認めるが,爪甲・歯牙には異常なく,知能障害や心奇形も認めない.現在,軟骨の石灰化像もほぼ消失している.組織像:魚鱗癬様皮疹および萎縮性局面の2ヵ所から生検した.1.表皮の軽度菲薄化,2.過角化,3.毛孔の開大と角栓形成,4.真皮の血管周囲性の小円形細胞浸潤など両者に類似した所見が得られた.