日本皮膚科学会雑誌
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アフィニティクロマト原理応用による抗DNA抗体の特異的除去法の開発 動物実験での有効性の検討
清原 明
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1988 年 98 巻 7 号 p. 689-

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抄録
エリテマトーデスに対する抗DNA抗体免疫吸着法の効果を検討する為,NZBxNZW(B/W)F1 hybridマウスを用いてDNA-PVAグロー放電ガーゼによる抗DNA抗体免疫吸着法を施行した.腎炎発症後のマウスに短期間本法を施行したところ,抗DNA抗体価の低下は確実に認められたが,蛋白尿の改善はみられなかった.一方,腎炎発症前のマウスに長期間にわたり繰り返し本法を施行したところ,無施行群に比して抗DNA抗体価の低値での維持が全例において認められた.また高度蛋白尿出現(1000mg/dl以上)には若干ながら遅れがみられ,死亡例の出現にも多少の遅れがみられた.一方,本法の頻回施行にもかかわらず,重篤な副作用の出現は認められなかった.以上の動物実験の結果から,本法の安全性は一応示され,また早期からより継続的に施行した場合には抗DNA抗体価の上昇阻止のみならず,腎病変発現阻止にも働く可能性が示唆された.
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© 1988 日本皮膚科学会
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