デサントスポーツ科学
Online ISSN : 2758-4429
Print ISSN : 0285-5739
研究論文
運動トレーニングが自然免疫に及ぼす影響
北村 裕美
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2012 年 33 巻 p. 86-92

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抄録

本研究では,運動トレーニングが組織中Toll-like receptor (TLR) 2およびTLR4 mRNA発現におよぼす影響について検討した.7週齢のF344雌ラットはSedentary群とTraining群に分け,Training群には1日30分,週5日,4週間のトレッドミル走を負荷した.その後,組織中TLR2およびTLR4 mRNA発現をreal-time RT-PCR法にて評価した.今回用いた運動トレーニングは胸腺を萎縮させたが,ストレスホルモン濃度には影響しなかった.TLR2 mRNA発現は,肺ではTraining群がSedentary群よりも低値傾向を示したが(p=0.057),ほかの組織同様,有意な差はみられなかった.TLR4 mRNA発現には運動トレーニングの影響はみられなかった.以上のことから,マイルドな運動トレーニングはTLR2およびTLR4 mRNA発現には影響しない可能性が示唆された.

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© 公益財団法人 石本記念デサントスポーツ科学振興財団
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