2014 年 35 巻 p. 70-77
疲労困憊に至る低強度レジスタンス運動がmuscle swellingへ及ぼす影響について,血流制限(BFR)と非血流制限(NBFR)で比較した.健康な男性8名の両腕を無作為にBFR側とNBFR側に分け,低強度のアームカール運動(20% 1RM,4セット)を疲労困憊まで実施した.血流制限には空圧式ベルトを用い,上腕基部に160mmHgの圧を加えた.運動前後と各セット間の休息中は筋厚を測定し,運動中は上腕二頭筋の筋活動量を測定した.筋活動量は2条件ともに1セット中から漸増し,BFRでは1セット目に運動前の3.52倍,NBFRでは4セット目に3.70倍に達した.筋厚は2条件ともに1セット終了時点から上昇し,BFRではPostで運動前の1.23倍,NBFRでは3セット終了時点で1.19倍に達した.いずれの項目とも条件間で違いは認められなかった.両条件とも,筋の大きな代謝変化によって各セット間の休息中および運動後はmuscle swellingが顕著に増加し,それらの大きさには条件間で違いがないと判明した.そのため,通常血流の低強度レジスタンス・トレーニングを疲労困憊まで実施すると,加圧トレーニングと同様の筋肥大を引き起こす可能性があると推察された.