本研究は肝臓のグリコーゲン濃度を評価する方法を確立し,座位中心の通常生活下における肝臓グリコーゲンが1日の中でどのように変動するか検討することを目的とした.測定方法を検討するため直径10cmおよび15cmの表面コイルを用い,繰り返し時間,積算回数,フリップ角の条件を変えた測定を繰り返し,肝臓のグリコーゲンのスペクトルを得る最適と思われる条件を検討した.その結果,直径10cmのコイルを用い,繰り返し時間160ms,積算回数6000回の条件に決定し,1回のスペクトルを得るために要する時間は約16分となった.この条件にて,健常な成人男性5名を対象に,食事を統制した通常生活における肝臓のグリコーゲン濃度を3時間毎に測定した.骨格筋とは異なり肝臓のグリコーゲンは起床後朝食前がもっとも低く,夜に向けて徐々に高くなっていくことが明らかとなった.