2024 年 45 巻 p. 152-161
本研究では,異なるハーフタイム戦略が反復性スプリントパフォーマンス (RSA) に与える影響を検討した.10名の男子サッカー選手は,4試行の無作為化交差試験を実施した.本試験では, 15分間のハーフタイムを挟む2回 (前・後半) のRSAテスト (6秒スプリント- 24秒レストを6セット) を行った.4条件のハーフタイムの介入は,1) 安静座位 (CON試行),2) ジャケット着用 (PAS試行),3) リウォームアップ実施 (ACT試行),4) PASおよびACT介入の併用 (COMB試行) のいずれかとした.後半の平均・最高走速度はCON試行で前・後半間に有意差が認められ,後半は低値であったが (p<0.05),他の試行では前・後半間の有意な差は認められなかった.後半中の胃腸温,筋電図,筋酸素動態には試行間の有意な差は認められなかった. 後半開始時の平均皮膚温には試行間の有意差が認められ (p<0.05),CON試行と比較し,COMB試行は高値であった.後半の心拍数には試行間の有意な差が認められ (p<0.05),CONおよびPAS試行と比較し,ACTおよびCOMB試行は高値であった.従って,本研究で用いたいずれかの介入を行うことでRSA低下を防止できることが示唆された.