本研究は,爆発的筋力の発揮において外側広筋を対象により多くの運動単位を検出することを目的とし,外側広筋における高密度表面筋電図法による運動単位検出数と電極下の解剖学的特徴との関連を検証した.若年成人12名を対象に,外側広筋の近位・中位・遠位部における皮下組織厚および皮膚表面と筋束の角度を評価し,各部位で高密度表面筋電図を記録した.その結果,爆発的筋力の発揮中における運動単位検出数は中位に比べて近位および遠位で有意に多く (p<0.001),検出数は皮下組織厚および皮膚表面と筋束の角度と有意な負の相関を示した (p<0.01).これらの結果から,外側広筋皮膚表面の近位または遠位への電極貼付が爆発的な膝伸展筋力発揮中の運動単位活動を評価する上で有用であることが明らかになった.また運動単位活動を評価するにあたって,電極下における解剖学的特徴を考慮することの重要性が示唆された.