抄録
近年、家庭用ゲーム機のみならず、スマートフォンなどのさまざまなプラットフォームによってゲームがプレイされている。そこで、本研究では、普段、デジタルゲームをプレイしている子どもを持つ保護者12名に対して半構造化面接調査を実施した。その結果、第一に、保護者と子どもではゲームに初めて接する時期が異なる、第二に、小学生の保護者は「共同プレイ」、中学生と高校生の保護者は「制限的介入」を採っている、第三に、保護者はゲームの内容をさまざまに評価して、ゲームのネガティブな影響から子どもを守ろうとしている、第四に、社会におけるゲームレーティングシステムの定着と消費者の主体的なゲームとの関わりが求められていることが明らかにされた。