抄録
本研究の目的は,大学生のデジタルゲームジャンルの選好性と創造性の関連性について探索的に検討することである.私立大学の1,2 年生336 名を対象に,デジタルゲームジャンル19 項目それぞれについてどの程度好きであるかについての項目,創造性を把握する項目を準備し調査を行った.分析の結果,デジタルゲームジャンル間で選好性に有意差が見られた.また,創造性の高低によって分けた群間において,アクション,アドベンチャー,パズル・クイズ,戦略シミュレーション,シューティング,テーブルゲーム,ボードゲーム,勉強・学習・トレーニング,サウンドノベルでは,デジタルゲームジャンルの選好性に有意な違いが認められた.このことから,創造性の違いによって,好きなデジタルゲームジャンルが異なる可能性が示唆された.