抄録
本研究では国会会議録検索システムを活用し、ゲーム障害に関する議論の動向を計量テキスト分析によって明らかにした。また、年別のゲーム障害に関する発言の特徴語を分析し、議論の推移を明らかにした。その結果、「科学的根拠に基づくゲーム依存症の対策」、「ギャンブル依存およびネット依存の増加」、「ゲーム障害がWHO のICD-11 に分類」、「ネットの長時間利用やネット依存は心身に悪影響」、「依存に関する治療や相談対応はセンター等で実施」、「ゲーム依存症やゲーム障害の実態調査や研究を実施」に関連する議論が行われていた。2019 年には「ゲーム障害」や「WHO」が登場し、2020 年には「条例」や「対策」、「科学的根拠」が話題になり、2022 年には「ICD」や「疾病」が見られ、ゲーム障害の認識が進んだ。2023 年には「治療」が浮上し、支援策の重要性が確認された。これらの変遷は、ゲーム障害への社会的関心が高まり、対策や治療の必要性が増していることを示している。