デジタルゲーム学研究
Online ISSN : 2434-4052
Print ISSN : 1882-0913
テレビゲームが子どもの攻撃行動および向社会的行動に及ぼす影響
小学生を対象にしたパネル研究
井堀 宣子坂元 章渋谷 明子湯川 進太郎
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2008 年 2 巻 1 号 p. 34-43

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抄録
テレビゲームが子どもに与える影響を調べるため、小学生を対象にしたパネル研究を実施した。 調査を2回実施し、子どものテレビゲーム使用量、シーン別接触量、ゲーム嗜好を測定するとともに、 攻撃行動、向社会的行動を測定した。交差遅れ効果モデルを用いて構造方程式モデル分析を行った結果、 男子において、平日のテレビゲーム使用量が多いほど、向社会的行動が抑制される傾向があった。また、 被調査者全体と男子において、向社会的シーンに接触する機会が多いほど、そして、非暴カゲーム嗜好が強いほど向社会的行動が促され、暴カゲーム嗜好が強いほど向社会的行動が抑制される傾向があった。
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© 2008 日本デジタルゲーム学会
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