デジタルゲーム学研究
Online ISSN : 2434-4052
Print ISSN : 1882-0913
プレーヤー間相互作用モデル化のための会話分析手法の構築
環境政策ゲーム「KEEPCOOL」を対象として
加籐 太一杉浦 淳吉飯田 誠荒川 忠一
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2008 年 2 巻 1 号 p. 56-66

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抄録
ゲームをコミュニケーション環境と捉えるゲーミングシミュレーションの視点から、プレーヤー間の会話分析手法について検討した。第 1に、プレーヤーの経験を記述する点で重要性が高い「ゲーム展開」発話群が抽出された。第 2には、それらの特徴を示すことを目的として (1)意思決定主体の所在、 および(2)時間性の 2要因からなる、より詳細な分類方法について検討した。その結果、前者における 「他者意思」群、後者における「未来」群に分類される発話の増減を時系列で検討することで、ゲームの特徴を記述しうることを明らかにした。ゲーミング評価研究においては萌芽段階にある会話分析の今後の可能性について展望した。
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© 2008 日本デジタルゲーム学会
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