抄録
人々が発する声には, 文章として取得可能な語句や意味, 感情, 音声として取得可能な感情が含まれている. 前者については, 知識や経験に基づき発せられるものであり, 後者については, 人が産まれ持って発することができるものである. それらの人々が持っている言葉や感情を, 力として可視化したコンテンツの提案する. 本研究は, 感情分析を用いた音声発話の具現化について研究開発を行ったものである. これらを行うことで, 最終的には産まれて間もない赤ん坊と成人済みの大人が声を通じて対等に渡り合えることを目的としている. 可視化の手段として, VR空間でのアクションゲームを採用した. 機器として, ヘッドマウントディスプレイであるOculus Rift Sと単一指向性マイクを用いた. 感情分析では, pythonを用いたweb APIの実装を行い, 単一指向性マイクから取得した音声を元に, 感情分析を行い, コンテンツ内での具現化を測ったものである.