抄録
本研究ではデジタルゲームを想定し、限られた状況・ 限られた音の種類によるプレイヤーの状況判断、行動選択を実証的に研究するための基礎として、音によるユーザー誘導ゲームの試作を行なった。効果音3種類およびインストラクション音声4種による、アイマスクをして実際に歩くゲームを設計しプレイ実験を実施した。ポジティブである結果のゴールで利用する音の属性の大部分を動かさず、一部だけを変動させてネガティブな結果の位置に置くと、ポジティブ・ネガティブの判断を適切に下すほか、「ここでゲームは区切りとなる」という判断を下す可能性があることが示唆された。