抄録
本研究は、中学生における親子間のゲーム使用に関するルールがあるのかの現状を把握することを目的とした。中学生で毎日2 時間以上オンラインゲームをする第1 子をもつ母親5 名を対象にしてインタビューを実施し、手動でコード化された各アイテムをテーマ別のフレームワークに基づいて分類した。その結果、ゲームの問題(無断での高額課金・部屋にこもる・食事中もゲームする・攻撃性の表出)、親の介入(声をかける・没収/禁止・使用時間を減らす・ルールの無効化)、ルールの内容(ゲーム時間・課金・ゲームの置き場所)、親のゲームに関する価値観(ゲームはポジティブなものだ・子供が自由にゲームをすることを見守る・ゲームをするとからだに支障をきたす・ゲームは時間管理が難しい・ゲームは優先順位が低い・子供のゲームのことがわからない)に分類された。