抄録
本研究では、約1 万人の中・高校生を対象としたゲーム使用時間データ(鈴木他,2025)を基礎資料として、適切なゲーム使用を促進するWEB 版Personalized Normative Feedback(PNF)システムを設計・開発した。本システムは、利用者が自身のゲーム使用時間を入力することで、日本人中・高校生集団における相対的位置づけを即時に可視化し、過度なゲーム使用に対する気づきを促すことを目的としている。専門家による個別支援を必要とせず、WEB 上で誰でも利用可能である点に特徴があり、人的コストを最小限に抑えたツールとしての活用が期待される。さらに、本システムは、臨床的介入に至る前段階において過度なゲーム使用への早期気づきを促し、学校や家庭における予防的支援を補完する実践的ツールとして、ゲーム依存症対策における新たな選択肢となる可能性を有している。