抄録
アニメでは、独自の撮影技法によって背景の印象を巧みにまとめているのに対し、一般的な3DCG におけるカメラは常に透視投影によって描写しており、この立体形状の変化がアニメ原作のビデオゲームにおいて視覚的な違和感を生んでいた。本稿では、アニメにおける撮影技法をビデオゲームコンテンツで再現する新たな手法を提案する。画面空間の変換を基にオブジェクトの頂点位置を動的に移動させることで、アニメ特有の背景空間の表現を再現した。さらに、アニメの特徴を踏まえて背景とキャラクターを合成することで、より自然で没入感のあるアニメ表現を実現している。