抄録
オンライン協力ゲームではボイスチャットやテキストによる言語コミュニケーションが主流だが,言語能力差や発話負荷,多国籍環境における意思疎通の困難さといった課題がある。本研究では,これらを補完する手段として,心拍および表情を用いた非言語コミュニケーションUI を提案する。提案UI は平常時の心拍数に基づき状態を分類し,異常時のみ表情に応じた視覚的提示を行う。市販のFPS オンラインゲームを用いた比較実験の結果,ボイスチャットなしの条件では,相手の存在感や状態理解,協力のしやすさに関する主観評価が有意に向上し,非言語UI の有効性が確認された。