日本デジタルゲーム学会 年次大会 予稿集
Online ISSN : 2758-6480
第9回 年次大会
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口頭セッション9: ゲーム分析
「場所の音楽・状況の音楽」の二重機能性を考慮した分析楽曲選定手法に関する検討
『テイルズオブジアビス』の分析を事例として
*佐藤 初心*伊藤 彰教*伊藤 謙一郎
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 119-122

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抄録
大規模シリーズタイトルを対象としたゲーム音楽の分析的研究を実施する際、コンテンツ構造の観点から重要性が高いと考えられる楽曲の選定方法が常に議論となる。 本研究では『テイルズオブ・ジ・アビス』を事例として、楽曲選定手法の検討を予備分析として実施した。対象タイトルの性格上ドラマBGMのような機能の音楽が多いことから、映画音楽の機能や書法に関する先行研究・教育手法のレビューを通じて「場所の音楽・状況の音楽」に着目した。『テイルズオブ』シリーズは「場所の音楽が状況の音楽としても機能している部分」という二重の機能を持つ楽曲が多いことに着目し、視覚化手法の開発を通じたゲーム構造分析を行なった。この結果、結果として1タイトル全115曲中4曲を選定する事が出来た。ドラマティックな場面として「1状況1曲」の部分と、選定曲を楽曲分析することで音楽的な比較をすることが可能となった。
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