日本デジタルゲーム学会 年次大会 予稿集
Online ISSN : 2758-6480
第9回 年次大会
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企画セッション2
再創刊したマイコンBASICマガジン
*水上 恵太*大橋 太郎
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 30-34

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抄録
1981年に電波新聞社のゲームプログラム投稿雑誌として「マイコン BASIC マガジン (ベーマガ)」は創刊した。多くのマイコン少年がこの雑誌で学び、今日活躍する多くのエンジニアを育てた。同誌は惜しまれながらも2003年に休刊したが、「マイコン BASICマガジン」は2010年に「ゲーム開発者向けカンファレンス (CEDEC)」より、優れたゲーム開発者をたたえる「CEDEC AWARDS2010」の「プログラミング・開発環境部門最優秀賞」を贈られた。「編集部とその投稿者」に対して贈られる事は異例だったが、「インターネット普及前の紙メディアのみの時代に、巨大なサンプル集として、多くのプログラマーの貴重な情報源となる。良心的な編集内容を通じて、ゲームプログラマーの育成に多大に貢献し、ゲーム業界の発展につなげた。(CEDEC2010 最優秀賞選考理由より)」と評価された。発表者大橋太郎は新旧マイコンBASICマガジンの編集長であり、発表者水上恵太は新旧マイコンBASICマガジン創刊号それぞれに、編集部の依頼でプログラム (「エイリアン・フィールド」) を提供した著者である。ベーマガは2003年の休刊を経て2018年に再創刊したが、今回の発表は「試行錯誤を続けた、編集者であった大橋」と「地方に住む『ラジオの製作』読者であり、後にベーマガ創刊号の投稿者、そしてゲームエンジニアになった水上」それぞれの立場から見えるものを通し、新旧ベーマガの創刊~休刊~再創刊までの過程を追い、当時の背景と目指したもの、そしてこれからの事をまとめるものである。
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