抄録
看護師には継続的な自己学習が求められるが,交代制勤務などにより,学習時間の確保や学習意欲の維持が課題となる.本研究では,人工呼吸器離脱に関する臨床判断能力の育成を目指し,シリアスゲーム型教材『RESPI』を設計した.本教材は,隙間時間での学習を通して自身の知識や判断の不足に気づき,その後の自己学習につなげることを目的としている.また,現実の臨床では経験する機会の少ない判断について,ゲームという安全な環境の中で一歩踏み込んで考えられることに着目した.教材は,多数の患者情報から異常を探索・判断する第1 ステージと,人工呼吸器モニターの波形から異常の原因と対応を考える第2 ステージで構成した.ゲーム要素として,臨床場面を模したストーリー,時間制限,判断・選択に対するフィードバックを取り入れた.本稿では,これらの教育的意図に基づく教材設計とゲームメカニクスについて報告する.