道南医学会ジャーナル
Online ISSN : 2433-667X
骨盤内炎症性疾患から侵襲性B群溶血性レンサ球菌感染症をきたしたと考えられた1例
佐藤 賢一郎福島 安義
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2019 年 2 巻 1 号 p. 57-63

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抄録
41歳で,B群溶血性レンサ球菌が起因菌となり骨盤内炎症性疾患から侵襲性感染症に進展したと考えられた稀な1例を経験した。本例は,適切な治療がなされなければ劇症型溶血性レンサ球菌感染症に進展していた可能性もあったものと考えられ,早期のMEPMとCLDMの併用投与が奏功した。劇症型溶連菌感染症は生命を脅かす疾患であり,PIDに併発する可能性もあり得ることを知っておくことは,婦人科診療において重要であると思われた。
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© 2019 道南医学会
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