道南医学会ジャーナル
Online ISSN : 2433-667X
当院における放射線皮膚炎ケアマップの活用と有効性の評価
秋山 香織藤井 收
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2022 年 5 巻 1 号 p. 37-39

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抄録
【背景】外部照射は必ず放射線が皮膚を透過するため、放射線皮膚炎(以下皮膚炎)が発生する。皮膚炎の発生機序、観察視点、評価方法、ケア方法などは院内研修会を開催して病棟看護師・外来看護師へ伝達してきた。しかし照射部位の観察、評価が出来ていない、ケア方法が統一されていなかった。2020年8月に放射線皮膚炎ケアマップ(以下ケアマップ)を作成した。 【目的】ケアマップを作成、活用した病棟看護師・外来看護師間での取り組みについて報告する。 【方法】ケアマップは観察・評価、皮膚ケア方法、セルフケア支援の3項目に分けて表にした。観察項目は照射回数・照射線量別に表示、評価方法は、有害事象共通用語規準v5.0日本語訳JCOG 版を一部改変、Grade 別に写真を掲載して評価し易くした。皮膚ケア方法の項目では洗浄・保湿・保護・軟膏処置内容を耳鼻咽喉科医師、皮膚排泄ケア認定看護師と相談の上、Grade 別に軟膏の種類やケア方法を決定した。病棟看護師・外来看護師は、皮膚炎の観察や評価時にケアマップを用いてケア方法の選択を行い実践した。 【結果】病棟看護師、外来看護師はケアマップを用いる事で、対象患者の照射回数、照射線量から、起こりうる症状を予測してケアを提供することができた。また皮膚炎を意識的に観察して正しく評価、適切なケアを病棟看護師・外来看護師間で統一して提供できた。 【結語】ケアマップは病棟看護師・外来看護師間での情報共有のツールとして有用であると考える。
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