抄録
手指PIP 関節内骨折の治療は脱臼、関節内骨片の整復位保持と早期の可動域訓練が 重要で ある。PIP 関節内骨折の治療法として経皮的鋼線固定、観血的手術など が 行われてきたが 、整復位保持と早期可動域訓練の両立は難しい。創外固定は骨片整復位と関節求心位の保持と早期可動域訓練が可能であり先行研究では比較的良好な治療成績が報告されている。当院で創外固定治療を行ったPIP 関節内骨折について治療成績を報告する。対象 平均年齢33歳(16-64)、男性5例。中指2例、小指3例を対象とした。手術方法は局所麻酔、イメージコントロール下に関節面を整復、創外固定装着して手術翌日より可動域訓練を開始した。受傷から手術までの平均日数は5日(3-13日)、創外固定の平均装着期間は27日(21-42日)であった。結果 全例で骨癒合が得られた。合併症は感染が一例であった。PIP 関節可動域は伸展制限平均7度(0-18)、屈曲平均91度(74-108)であった。TPD(指尖-手掌間距離は全例0cm であった。結語 PIP 関節周囲骨折は関節拘縮が発生しやすい。PIP 関節内骨折に対する創外固定術は軟部組織に対する障害が少ないため拘縮予防に有利と思われる。