抄録
2019年末神戸港にダイヤモンドプリンセス号が多くの新型コロナ患者を運んで入港し、
新型コロナ患者と認定していたが、依然として中国との航空機往来は制限されていなかった。
函館市医師会はすでに翌2020年2月17日(月)に渡島保健所、市立函館保健所職員と医師会員を招集し、緊急会議を招集、対策を協議した。
演者は災害医療の立場から提言したが、承認に至らなかった。
更に、その週に第25回日本災害学会が、2月20日神戸で開催された。
私は急遽新型コロナを複合災害と考えて自説を発表したがこれもまた、十分な賛同を得られなかった。 しかし、アメリカ合衆国のいくつかの州で、またイタリアで災害と認定した。
我が国では、3密回避に始まり、厚生労働省、他の省庁と従順な国民の努力の末、
現在では感染症の5類に分類されるに至った。
しかしSpanish Flueのように感染症はまた必ず、再来する。
人類は細菌やウイルスのように、自分自身を変化させることは難しい。
次なる新型コロナの再来に向けて、現在、世界中で信頼されている、災害対策の基本方針であるMIMMSの方針に従って机上訓練をはじめとして、実行することを提案します。
*MIMMS:Major Incident Medical Management and Support