Dental Materials Journal
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純チタン・クラウンの臨床応用
井田 一夫谷 嘉明堤 定美都賀谷 紀宏南部 敏之末瀬 一彦川添 堯彬中村 雅彦和田 弘毅
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1985 年 4 巻 2 号 p. 191-195,277

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抄録
純チタンの機械的性質は貴金属合金に近く,耐蝕性や生体安全性もすぐれているので,新らしく開発された鋳造方法により製作された純チタンのクラウン100コ以上を2年間に亘り臨床的に使用したところつぎの結果が得られた。
純チタン・クラウンの適合性は銀-パラジウム合金のクラウンよりは幾分悪かったがニッケル・クロム合金のものよりはすぐれていた。咬合調整など装着時の問題点は各合金の間で差はなかった。純チタン・クラウンの装着後の変色や咬耗は殆んどなく,プラークの付着についても合金間の差は認められなかった。
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