Dental Materials Journal
Online ISSN : 1881-1361
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充てん用コンポジットレジンに関する研究
第1報 光重合型コンポジットレジンの硬化特性
有川 裕之藤井 孝一蟹江 隆人田畑 泰浩奥 淳一上新 和彦井上 勝一郎内山 長司黒木 賀代子
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1986 年 5 巻 2 号 p. 246-251,297

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抄録
市販されている光重合型コンポジットレジン18種類について改良型オシレーティングレオメータを使用して硬化時間の測定をおこない,試料の厚さ,光照射時間,試料と光照射器先端部との距離が硬化時間におよぼす影響を調べた。また硬化時の歯軸方向における重合収縮率を測定し,各材料のフィラー含有率と重合収縮率との関係について検討した。
メーカが指示する最大厚さ(最大重合深度)の試料の場合,硬化時間は短いもので0.9分,長いもので2.5分であった。また硬化時間は試料の厚さ,光照射時間,試料と光照射器先端部との距離によって変化した。各材料の歯軸方向における重合収縮率は1.5∼2.8%(試料厚さ2.5mm)の範囲であったが,フィラー含有率と重合収縮率との間には有意な相関はみられなかった。
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© 日本歯科理工学会
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