Dental Materials Journal
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歯質との接着に関する研究 その6 MTYAを含むプライマーがコンポジットレジンと象牙質との接着に与える影響について
早川 徹遠藤 浩長塚 明久堀江 港三
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1989 年 8 巻 2 号 p. 155-163,284

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抄録
アルデヒドとしてグルタルアルデヒド,o-フタルアルデヒド,ホルムアルデヒドを用いて,それぞれのアルデヒドとMTYA, HEMAからなるプライマーを調整して,象牙質とコンポジットレジンとの接着性を調べたところ,グルタルアルデヒドが接着性を向上させることがわかった。また,HEMAの代わりにエタノールを用いると接着性が低下することも判明した。さらに,グルタルアルデヒドの濃度を変えてプライマーを調整し接着性を調べたところ,リン酸エッチング,クエン酸エッチングの場合にはグルタルアルデヒドの濃度によって接着強さは影響を受けた。
また,サーマルサイクル試験を行ったところ,リン酸エッチングの場合,2000回後で接着強さが大きく低下した。
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