薬物動態
Print ISSN : 0916-1139
Ritipenem Acoxilの生体内動態(第3報):ラットにおける胎児および乳汁移行
江角 凱夫二宮 真一関 英昌魚浜 克己木村 智田中 昌良初岡 政典
著者情報
ジャーナル フリー

1996 年 11 巻 2 号 p. 188-193

詳細
抄録

14C-RIPM-ACを妊娠および哺育中ラットに経口投与したときの胎児および乳汁移行について検討し,以下の知見を得た.
1.妊娠12日および18日のラットに14C-RIPM-ACを経口投与して胎盤通過性について検討したところ,胎児への放射能の移行は投与後初期ではほとんど認められなかったものの,胎児に移行した放射能の消失は緩慢であった.
2.哺育中ラットに14C-RIPM-ACを経口投与して乳汁移行性について検討したところ,乳汁中放射能濃度は投与後8時間に血漿中放射能濃度の約4倍を示したものの,消失は血漿よりも速かった.

著者関連情報
© 日本薬物動態学会
前の記事 次の記事
feedback
Top