中等教育学校制度が成立してから10年以上が経過し, 今後, 多くの公立中等教育学校が完成年度を迎える。本発表では「ゆとり」「個に応じた教育」といった1997年中教審答申を制度的にもっともよく体現したといえるこの学校における教育活動とその結果としての進路指導について考察した。現状では理念を具現化できるような人的資源の確保に苦慮している学校が多く, 併存する高等学校との決定的な違いはあまり明瞭には現れなかった。しかし中等教育学校制度は本来, 大学入試の再検討を迫る形で出現しており, 高大接続と並び重要な論点を提供している。