2013 年 23 巻 p. 71-78
本研究では, A大学B学部における一般入学生と推薦入学生について, 入学後の科目履修行動という観点から検討を行った。その結果, 推薦入学生において, 以下の傾向が相対的に強いことが推察された。(1) いわゆるグローバル社会を意識した学修を志向する, (2) 教養性の高い科目よりも専門に関連する科目を早くから履修するなど, 専門志向性が強い, (3) 数学的・数量的思考力が小さく, 数学や統計学の履修を回避する。推薦入試が, その趣旨に反して, 数学を回避する生徒が入学するための通り道になっている可能性が懸念される。