2017 年 27 巻 p. 55-61
高知大学医学部医学科AO入試は「主体性・多様性・協働性」など情意領域に関する評価を行っている。評価の妥当性を検証すべく,卒後臨床研修先の指導医に対し,卒業者の情意領域に関するアンケートを実施した。結果,AO入試における評価と卒業後の指導医による評価間に相関が認められた。また,卒業後の指導医による評価をAO入試入学者とその他の選抜入学者で比較した結果,「チーム医療」に関する2項目においてAO入試入学者が有意に優れる結果となった。在学時の結果も踏まえ,本学医学科AO入試は「主体性・多様性・協働性」など情意領域に関する能力のうち,特に「チーム医療」など医師として必要な情意領域に関する能力の入試段階での測定に有効であると示唆された。