2018 年 28 巻 p. 141-146
昨今の入試改革のキーワードのひとつに多様性がある。入学者属性の多様性において,とりわけ問題となるのが性別であり,とくに理系分野における女子学生の少なさは各方面から議論されてきた。これまでの施策においては,当事者である生徒を除くと,大学側の視点の議論となっており,初等・中等教育学校の教員の視点が欠けている。そこで,初等・中等教育学校の教員の視点や考えを把握するためにアンケート調査を実施した。この結果からは,第一に,高大連携は,女子の理系進路選択の問題に限って言えば,小中学校も含めた小中高一貫の連携が必要となってくること,第二に,小学校教員養成課程における入試の再検討の必要性が示唆された。