2018 年 28 巻 p. 201-207
文部科学省から「平成33年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告」が出され,大学入学者選抜において,学力の3要素を多面的・総合的に評価するための改革が行われる。それに伴い,大学に提出する調査書等も改善され,これらを大学入学者選抜においてどのように活用するかを募集要項等に明記する必要性が出てきた。本研究では,大学入学者選抜における一般選抜(現行,一般入試)に注目し,「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を評価することを主目的とした調査書活用方法について,検討事項をいくつか挙げ,現状の一般入試における活用を踏まえながら考察した。