2019 年 29 巻 p. 144-149
2022年から導入される高校の次期学習指導要領では,「総合的な学習の時間」は,探究的な活動を重視する視点から「総合的な探究の時間」に改められる。高校では,2022年を待たずに探究的な学習活動が活発になっていくと予想される。高校での探究的な学習活動の成果の変化を把握するためには,現在の状況を整理しておく必要がある。そこで本研究では,2015年度から2017年度の島根大学の入学者を対象とし,入学時アンケートを用いて,高校で探究的な学習活動を経験した者の割合の変化について調べた。更に,高校で探究的な学習活動の経験がある者について,入試区分の差に着目し,本学入学前の探究のプロセスの定着について考察した。