2019 年 29 巻 p. 285-290
これまでのアドミッションセンターの活動より研究者からアドミッション人材の能力開発についての言及がなされていたが,高大接続改革に乗じて研修機会の創出の提案があり,2017年度よりアドミッション専門人材の能力開発研修がスタートした。しかし,我が国のアドミッション担当者のキャリアパス,業務領域が多様なため研修の内容やカリキュラムの確定が難しい状況である。そこで,研修受講者の現状を調査した結果,研修プログラムと受講対象者の適合性の必要があり,その背景にはアドミッション専門人材の適正な能力の枠組み及び担当者のキャリアパスの不在,入試担当者の組織管理運営の脆弱性が明らかになった。