2020 年 30 巻 p. 146-153
日本人18歳人口の減少により,政府は2020年までに留学生30万人の受け入れを目指している。このため,SGU採択校を中心に,英語で学位取得可能な学部の設立などの国際的大学環境の充実及び,外国人留学生の積極的な受け入れのための大学説明会など入試広報を行っている。このことから本研究では,日本語学校外国人留学生の広島大学への志望形成に寄与している要因を明らかにする。分析結果から,文系学部では「外国人教員・留学生の量的拡大」「国際的な大学設備・学生支援環境の質的充実」が,理系学部においては「英語による大学教育環境の質的拡大」の効果がそれぞれ明らかとなった。また全ての学部で「直接型入試広報」「間接型入試広報」の効果が確認された。