大学の教育等内容は可視化が難しいことから,高校教員は定性的指標として自校卒業生による大学評価を重視している。また高校生や保護者は,進学に関する専門的知識を有する高校教員の意見を重視し大学選定を行なっている。そのため,在学生の大学評価は受験生の大学選択に多大な影響を与えるものとなる。そこで本研究では,在学生の大学評価を向上させ肯定的なクチコミ情報の発信を促す効果を持つ“学生募集広報ワークショップ”の実用化を検討する。在学生が自大学の広報内容を話し合うワークショップが大学理解や愛校心,肯定的なクチコミをもたらす他者への推奨意向を向上させるのである。