小学校教員養成を主体としている私立大学教育学部において,入学後の希望により,中高音楽免許を取得する学生の特徴を,入試区分と教員就職状況を中心に調査・分析する。その結果,音楽実技を含む入試区分を入れたことで,音楽免許取得の希望者が増えた可能性があること,前期入試での入学者に小学校教員になる学生が多いこと,音楽実技入試で入学した学生や大学でのGPAが高い学生が小中学校音楽教員に多く合格していること等がわかった。また,小学校免許に加えて音楽免許を取得したことに対して,卒業生の多くが多様な観点でよかったことを感じていることがわかった。