2022 年 32 巻 p. 186-191
これまで,受験産業等の調査により,家庭内において主に子どもの教育を担う役割を持つとされてきた母親の子どもの大学選択への関与の強さが明らかにされてきた。しかし一方で,その実態については入試広報の現場においてあまり議論されてこなかったといえよう。そこで本稿では,母親が子どもの大学選択に関して重視する項目および子どもの大学選択行動段階における関与度について,子どもの性別に着目し,男子の母親と女子の母親との差異についての考察を行なった。その結果,子どもの性別により大学を評価する視点が異なること,そして男子の母親が女子の母親よりも子どもの大学選択への関与度が高いことを明らかにした。